以前、AQUOS sense6 でAmzon Musicアプリを使ってHi-Res再生をテストしてみました。
参照記事:
AQUOS sense6 では最高ビットレートは 24bit/48KHz まででしたが、今回紹介するUSB-DACは 24bit/96KHz までサポートしたヘッドフォンアンプ内蔵の外付けDACです。
- 有線ヘッドフォンでもっと高音質で聴きたい人
- パソコンでもノイズの少ない外付けアンプでAmzon Musicを楽しみたい人
値段もお手頃で簡単に高音質化が可能です。
nanos/S
zionoteから販売されている、韓国オーディオブランド「JAVS」製ヘッドフォンアンプ内蔵の小型USB DDC/DACです。
スペック・特徴
- 外形寸法60×45×17mm(縦×横×厚さ)の小型筐体
- 電源はUSBバスパワー
- 最大24bit/96KHzのデジタル出力、またはアナログ出力
- 出力端子は光デジタル(丸型)とステレオミニのコンボタイプ(写真参照)
接続するケーブルによりDDC/DACを使い分けられ、3.5mmステレオミニ端子のヘッドフォンを接続した場合はインピーダンスは16~300Ωまで対応可能なヘッドフォンアンプ(DAC)として、光デジタル(丸型)を接続した場合はドルビーデジタル/DTSパススルー(DDC)として動作する。
パソコンで使用する方法
Windows11のパソコンに接続した場合の使い方などを説明します。
写真はDAC本体をノートパソコンとUSBケーブル(タイプA-タイプmini-B)で接続してイヤフォンで聴く環境の場合です。
Windows11の設定
DAC本体をUSBケーブルでパソコンとつなげると自動でドライバーがインストールされます。[デバイス マネージャー]では以下のようにUHF-nano/Sという名称で動作していることがわかります。
Windows11の設定で[システム]-[サウンド]の出力において、SPDIF インターフェース UHF-nano/S があることを確認する。さらに、[UHF-nano/S]をクリックしてプロパティの設定に移行する。
[システム]-[サウンド]-[プロパティ]の画面でUHF-nano/Sが選択されていることを確認、
出力の設定で形式のプルダウンメニューから 2個のチャネル、24ビット、96000Hz(Studio Quality) を選択する。
これで、Winodws11側の設定は終わりです。
Amazon Music の設定
Windows11の Microsoft Store から Amazon Music アプリをインストールする。
Amazon Music アプリで曲を再生する画面で、
右下のスピーカーのアイコンをクリックして出力先を指定する。
画面のように、UHF-Nano/S を選択して、排他モードをONにする。
(Hi-Resで再生するには Amazon Music Unlimited を契約している必要があります)
排他モードをONにすることで、Windows OS の音声ミキサーの関与を排除して Amazon Music アプリから直接デバイスUHF-Nano/Sにデータを出力できるようになります。
再生画面の Ultra HD という黄色のアイコンをクリックすると以下のように現在の再生情報がわかります。
[端末の性能]と[現在]の項目が24bit/96kHzになっていることを確認してください。
(ここで再生楽曲が24bit/96kHz以上の音質であることが必要です)
これでUHF-nano/S経由のパソコンから24bit/96kHzで再生できるようになりました。
スマートフォンで使用する方法
スマートフォン、今回は AQUOS sense6 に外付けDACを接続して Amazon Music アプリで再生する方法を説明します。
AQUOS sense6 と nano/S を接続するには写真のようにOTG対応のUSB端子変換(タイプAメス - タイプCオス)が必要になります。これで準備は完了です。
例として音源が24bit/96kHzの曲を再生してみましょう。
nano/S を接続してない状態では以下のように24bit/48kHzで再生されます。出力が有線ヘッドフォンになっていることを確認してください。
nano/S を接続した場合は以下のように24bit/96kHzで再生されます。出力が外部デバイス(nano/S のことです)になっていることを確認してください。
これでUHF-nano/S経由のスマートフォンから24bit/96kHzで再生できるようになりました。
まとめ
今回の nano/S は10年以上前の製品ですが、値段が手頃な外付けDACとして紹介しました。パソコンで外付けDACを使うことで、パソコン内のデジタルノイズの影響を避けるメリットがあります。もちろん外付けDACの優秀なアンプで音も良くなります。最新の外付けDACでも同じように使えるはずなのでこの記事を参考にしてください。