2023年6月9日、10日と一泊で群馬県四万温泉に行って来ました。世界遺産の富岡製糸場、岩櫃城跡、四万温泉、榛名神社、倉渕(道の駅くらぶち小栗の里)と回ってきました。梅雨入りして前日の天気予報では雨でしたが、幸い富岡製糸場に着いた頃には雨はやみ、2日間とも天気に恵まれてよかったです。
富岡製糸場
大河ドラマ「青天を衝け」で描かれていましたが渋沢栄一がかかわり、明治時代から第二次世界大戦後の1987年(昭和62年)まで稼働していた近代製糸工場です。富岡製糸場と絹産業遺産群として世界遺産として登録されました。その後建物などは国宝となっています。順番が通常と逆ですね。
一人200円でガイドツアーに参加しました。ガイドさんの声がワイヤレスイヤホンで聞けるのでガイドさんから離れていても説明が聴けるところがなかなか便利でした。富岡製糸場に行ったらガイドツアーは必須でしょう。とても丁寧に説明してもらえます。
正門
東置繭所
繰糸所
戦後の自動繰糸機
繰糸場の屋根はトラスト構造で支えられており、建物の長さは140mもある。
西置繭場は現在は改装されて展示場になっています。その展示でちょっと面白く感じたのが製糸場の変遷でしょうか。富岡製糸場は4つの大きな変遷があります。渋沢栄一がかかわった初期の官営期、三井期、原期、片倉期です。
4つの時期の違いが工女の労働条件を見ると良くわかるのです。官営期はフランスの技術とともに当時のフランスの最先端の労働条件が適応されており、1日7時間45分労働・週休1日(年労働日280日ぐらい)という今とほどんど変わらないものとなっていました。模範となる工場だったのですね。
三井期・原期は官営期とは大きく違い財閥系で外貨を稼ぐことに注力されて、労働条件がかなり悪化しました。1日11時間労働と厳しくなりました。若干あゝ野麦峠とう映画が想起されました。そういう時代だったのですね。
戦後の片倉期は片倉工業という会社が引き継いで製造を続けて、通常の戦後の企業と同じ労働条件に戻りました。この4つの時期の工女の仕事着の変遷も展示されていました。
番外編
富岡製糸場のそばの手打ちそば大村支店で昼食をとりました。
ソースかつ丼がセットになったものをたのみました。そのソースが天丼の天つゆだったのがとても美味しかったです。予想外のソースかつ丼でした。
岩櫃城跡
富岡製糸場から四万温泉に行く途中にあります。今回は大雨の直後だったので見学はしませんでした。
四万たむら(四万温泉)
戦国時代から湯宿があったと言われる歴史のある温泉地です。昭和29年に国民保養温泉地の第一号に指定されたそうです。 (同じ時に青森県の酸ヶ湯温泉、栃木県の日光湯元温泉の三温泉地が指定されました)
今回は四万たむらに1泊しました。懐石料理が有名な宿で近くに積善館という千と千尋の神隠しのモデルと言われている宿がすぐそばにあるのもここを選んだ理由です。
入り口
立派な柱
温泉風呂は洗い場ありの大浴場が2つ、檜風呂、露天風呂が2つあります。特にお薦めは露天風呂の森のこだまです。滝が目の前にあり、心が癒されます。
懐石料理
5日前にオープンしたばかりというレストラン石憩~SEKIKEI~で夕食をとりました。
写真のように個室タイプなのですが、お隣とは簾のようなもので区切られており、適度なプライベート感となっております。照明は部屋全体は暗いのですが、テーブルにスポットライトがあたるようになっており、おしゃれな空間になっています。
雰囲気も料理の質も良く、稀有な体験ができました。とてもお薦めのレストランです。
千と千尋の神隠し
夕食後、歩いてすぐのところにある積善館を見に行きました。
とてもいい感じです。モデルになったと言われるだけのことはあります。
榛名神社
榛名湖
釣り人が結構いました。
榛名神社
社殿は残念ながら修繕中でした。立派な石畳の上り坂を15分ぐらい歩くと本社・拝殿にたどり着きます。林・岩に囲まれており、神聖な気持ちにさせられます。
道の駅くらぶち小栗の里
お土産を買うために道の駅くらぶち小栗の里によりました。
飲むヨーグルト贅酪
濃厚でミルクっぽい味がしました。
群馬の地酒
天気にも恵まれ、楽しい旅行になりました。四万温泉は少し行きにくいところにありますが、また行きたいなと思わせる温泉地でした。