飛び石
東名高速道路を走行中にピシッと音がしたのですが、その時は天気も悪かったので気が付かなかったのです。次の日運転席の左上部に5mmぐらいのキズができているのに気が付きました。
運転には支障はなく、そのままにしておこうかなと思いましたが、私の記憶(20年以上前の記憶ですが)では飛び石のキズのフロントガラス交換は自動車保険の車両保険を使っても事故扱いではなく、ノンフリート等級が下がらないと記憶していたので保険会社に試しに相談してみました。
自動車任意保険
私は三井ダイレクト損保と契約していたので、事故対応のフリーダイアルに電話しました。結論から言うと、私の記憶は古く現在は1等級下がり、かつ事故あり扱いになりますということでした。
事故対応担当者と話して分かったことが以下です。(どこの保険会社でもほぼ一緒です)
- 飛び石が原因のキズでも修理すると1等級下がる(ノーカウント事故ではない)
- かつ、「事故あり」という状態になる
- 現在、ノーカウント事故なのは、搭乗者傷害、人身傷害、その他特約などだけ
- 60歳、65歳、70歳で保険料率が上がる
私は現在ノンフリート20等級ですが、フロントガラス交換を行うと事故扱いになり1等級下がり、次の保険料が一気に1.8倍に跳ね上がるということでした。あと、60歳で保険料が上がるということにもビックリしました。最近お年寄りの事故が頻発しているので理由はわかるのですが、まさか60歳で保険料が上がるとは思ってもいませんでした。
事故扱いで等級下がるんですか~と電話口でモゴモゴ言うと、事故担当者からキズが運転に支障がなく小さいからガラスリペアにしたらどうですかとアドバイスがありました。しかも、近くの専門の業者さんを紹介するということでしたのでお願いすることにしました。
ヤマト自動車硝子
紹介されたのは神奈川県大和市に本社があるヤマト自動車硝子という会社でした。
さっそく予約をしてガラスリペアをしてもらいに行きました。
ガラス専門業者だけあって、かなり手広くやっているようでした。業務用の車が5,6台並んでおり、ディーラーなどから常にガラス交換依頼が来ている感じでした。
予約していたので、到着すると待ってましたとばかりにすぐに作業を始めてくださいました。担当の方は見た目ベテランの風格があり、丁寧な対応・説明がありました。
ガラスリペアをしても完璧に元の状態になるのではないことをご了承してくださいと。また、UV(紫外線)で固まるレジンを使うので、修理後に太陽の光などでUVが当たり続けることになるので、数年単位で時間がたつにつれて劣化するという説明を受けました。
ガラスリペアの限界は知っていたので注意事項を了解して作業に入ってもらいました。当日は雨が降っていたので最初はドライヤーでキズあたりを完璧に乾かしていました。10分以上乾燥に時間をかけた後は手慣れた手つきでリペア開始です。
リペア中の状態です。キズのあるあたりに機械を取り付けて真空引きし、UVで固まるレジンを流し込み、レジンが浸透するように圧力をかけたあと、UVを当てて硬化させます。作業自体は15分ぐらいだったでしょうか。出来上がりはヒビが入った状態はなくなり、ゴマ粒以下の点が2か所残った程度にリペアされました。ゴミが付いているのかな?程度です。リペア後の写真を撮ろうとしても小さすぎて無理でした。私としてはかなり満足のいく結果でした。リペア費用は12,000円に消費税で13,200円でした。
リペアしている間、ベテラン作業員の方とお話をしました。その方はガラス交換作業はいっさいせず、ガラスリペアひと筋で今までに3万件ぐらいはやったそうです。おそらく日本で一番経験があると豪語していました。確かに説明も作業もプロに徹しているなと納得させる感じがしました。
最後に
飛び石でフロントガラスにキズが入るということが原因で、今どきの自動車保険事情、そして神奈川県大和市に超ベテランのガラスリペア師がいるという発見ができました。