かっクンのブログ

日々の徒然日記 ガジェット好き集まれ!

私の腕時計遍歴 タグホイヤー s/el

タグホイヤーとの出会い

 社会人になってそろそろ社会人らしい腕時計が欲しいと思い立って百貨店の時計売り場をうろうろとしていたところ、一つの時計が目に入ってきました。まずはデザイン重視でした。

 それは、タグホイヤー s/el(スポーツエレガンス)シリーズでした。タグホイヤーとしても変革期の時期だったらしく、デザインが一新された時期だったようです。早速、カタログをもらいました。

 当時は、日本のクォーツ時計が世界を一新した時期でスイスの名門タグホイヤーもほとんどがクォーツのムーブメントが主体でした。(少なくとも日本国内ではクォーツでないと売れない、そういう時代でしたね。今はまた機械式に回帰しています。)

 私の心をつかんだのは最後の写真のデザインでした。清水の舞台から飛び降りる思いで購入しました。うれしかったですね。

で、これが現物です。30年以上使ってこんな感じです。

 シルバーとゴールドを交互に配した独特のデザインのブレスレット、美しくとっても珍しいデザインでした。当時、これに似せたまがい物がたくさん売られていたことをよく覚えています。この独特(言い換えれば特殊)なデザインが後で問題になるのですが。

独特なブレスレット(バンド)形状

 写真はブレスレットのコマを外した状態です。修理交換後に古いコマを特別に頂いたものです。まがい物を作られないためにこうした古いコマも本当はタグホイヤーで回収するところを無理を言って「妻と結婚したきっかけの時計なので」という特別な理由で、本当に特別に許可をもっらって今も手元に残っています。

 形状はY字のコマを交互に連結したものとなっています。銀はピカピカの主張が強いメッキではなく、少しマット調(つや消し)になっているので落ち着いた雰囲気になっています。

 さすがに30年以上も使っているとコマがダメになってきます。で、交換してくださいとすすめられたのですがのこのマット調の銀色のコマが予備部品としてなくなってしまい(生産も終了)、私の好みではない派手なピカピカの銀色の交換部品しかないと宣告されてしまいました。とてもがっかりです。

 結局考えた末、コマは交換せずにこの時計は大事にしまっている状態です。(記念の時計なので)

「時計は一生もの」なのか?

 「時計は一生もの」だからと私が若いころは言われていました。良いものをメインテナンスして50年以上使い続けようと思ったものです。

 ただ、今回の件で「時計は一生もの」ではないのかなと思いました。いくらメインテナンスをして50年以上使い続けようとしても全く同じ交換部品がないということで、あきらめなくてはならないこともあるのだなと。時計としてムーブメントが動くなら良いんじゃない?という人もいるかもしれませんが、この腕時計を買った理由が「デザイン」が気に入ったからというところが重要なのです。タグホイヤーにはちょっと切り捨てられた感があり、少し失望してしまいました。

 ただ、このデザインは今でも気に入っています。残念なことではありますが、時計業界で生き残っていくにはしょうがないことなのかもしれません。タグホイヤーも今は機械式ムーブメントが主流です。時代の流れに良くも悪くも敏感に反応してしまっているのでしょうか。

まとめ

 50年以上使いたいと思ったなら値段は張りますがロレックスを買うことが無難なんだなと実感しています。流行り廃りのないデザイン、世界中にいるロレックス認定修理士、汎用的なブレスレット(バンド)なので最悪オリジナルにこだわる必要はない。一番重要なことは経営基盤がしっかりしていて時計に対する理念がしっかりしているところでしょうか。日本国内なら最近のセイコーなら大丈夫かな?